特許出願2002-123153
特許公開2003-317806
【課題】超高速充放電を可能とする非水電解質リチウム二次電池を提供しようとするものである。
【解決手段】正極集電体に正極活物質が付着してなる非水電解質リチウム二次電池において、電解液の分解過電圧η[V]、正極集電体と正極活物質を含めた正極材との接触抵抗σ[Ωcm2]、リチウム複合酸化物の理論電気量Q[mAh/g]、リチウム電池のCレート[h-1]としたとき、正極集電体金属表面に対する正極活物質付着量m[g/cm2]を、η、σ、C、Qに対して次式の関係を満たすように調整することによって充放電特性に優れた超高速充放電を達成することができた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 正極集電体に正極活物質が付着してなる非水電解質二次電池において、電解液の分解過電圧η[V]、正極集電体と正極活物質を含めた正極材との接触抵抗σ[Ωcm2]、リチウム複合酸化物の理論電気量Q[mAh/g]、リチウム電池のCレート[h-1]としたとき、正極集電体金属表面に対する正極活物質付着量m[g/cm2]を、η、σ、C、Qに対して次式の関係を満たすように調整し、これによって超高速充電を可能としたことを特徴とした非水電解質リチウム二次電池。
(式1) m≦(η/σ)・(1/CQ)
【請求項2】 正極活物質がリチウムと遷移金属との複合酸化物よりなることを特徴とする請求項1記載の非水電解質リチウム二次電池。
【請求項3】 正極活物質が導電助剤を含んでなることを特徴とする請求項2記載の非水電解質リチウム二次電池。
【請求項4】 導電助剤が炭素粉末であることを特徴とする請求項3記載の非水電解質リチウム二次電池。
【請求項5】 水溶性リチウム塩、水溶性遷移金属酸塩、及びヒドロキシル酸を含む有機物、を含む正極活物質前駆体水溶液を調製し、この水溶液中に集電体金属を浸漬して、加熱し、重合し、正極集電体金属表面に予め正極活物質前駆体被膜を密着して形成し、乾燥し、次いで集電体金属ごと焼成して有機物を分解すると共に、集電体表面にリチウムと遷移金属との複合酸化物を含む正極活物質を、以下に示す(式1)を満たすように付着量を調整し、密着して形成し、これによって超高速充電可能にしてなることを特徴とした請求項1ないし4の何れか1項記載の非水電解質リチウム二次電池。
(式1) m≦(η/σ)・(1/CQ)
【請求項6】 水溶性リチウム塩が硝酸塩であり、水溶性遷移金属酸塩がリチウム塩であることを特徴とする、請求項5記載の非水電解質リチウム二次電池。
【請求項7】 水溶性リチウム塩、水溶性遷移金属塩、及びヒドロキシル酸を含む有機物、を含む正極活物質前駆体水溶液を調製し、この水溶液中に集電体金属を浸漬して、加熱し、重合し、集電体金属表面に予め正極活物質前駆体被膜を密着して形成し、乾燥し、次いで集電体金属ごと焼成することによって有機物を分解すると共に、集電体表面にリチウム複合酸塩を含む正極活物質を、以下に示す(式1)に規定する関係を満たすように密着して形成し、これによって超高速充電を可能としたことを特徴とする非水電解質リチウム二次電池の製造方法。
(式1) m≦(η/σ)・(1/CQ)
【請求項8】 水溶性リチウム塩が硝酸塩であり、水溶性遷移金属酸塩がリチウム塩であることを特徴とする、請求項7記載の非水電解質リチウム二次電池の製造方法。
特許出願2002-123153
特許公開2003-317806
1)。
技術説明会(JST)2)
https://gb.yz.ya…
【関連講義】卒業研究(C1-電気化学2004~),刊行物2002_H14@C13)