透明な電気を長す膜。透明導電膜には、ITOなどがあります。携帯電話の液晶ディスプレイなどで活躍しています。液晶ディスプレイ素子の電極は、電気を通してなおかつ可視光に対して透明でなくてはなりません。酸化亜鉛1)、酸化スズ(Ⅳ)2)、酸化インジウム3)などはもともと可視光に対して透明です。これらにそれぞれアルミニウムイオン4)、アンチモン(Ⅴ)イオン5)、錫(Ⅳ)イオン6)を固溶するとドナー準位ができて導電率の高いn型半導体になり透明なままになります。このような物質をガラスやプラスチックの上に膜の形で付けると透明電極になります。
( 1)  酸化亜鉛,  Zinc Oxide,  ZnO, FW = 81.3894 g/mol, ( 化学種). ( 2)  酸化スズ(Ⅳ),  ,  SnO2, FW = 150.7088 g/mol, ( 化学種). ( 3)  酸化インジウム,  IndiumOxide,  In2O3, FW = 277.6382 g/mol, ( 化学種). ( 4)  アルミニウムイオン,  ,  Al3+, FW = 26.9815 g/mol, ( 化学種). ( 5)  アンチモン(Ⅴ)イオン,  ,  Sb5+, FW = 121.75 g/mol, ( 化学種). ( 6)  錫(Ⅳ)イオン,  ,  Sn4+, FW = 118.71 g/mol, ( 化学種).
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