「リチウムイオン電池を備えた太陽光発電システム」の電力グラフの説明

2014年より山形大学米沢キャンパス7号館で
太陽電池による発電システムとリチウムイオン充電池による電力システムが稼動しました.
このシステムには大きく分けて,
1. 定格出力238.1Wの太陽電池モジュール48枚(11.4kW)+Li電池蓄電装置(15kWh)
2. 定格出力238.1Wの太陽電池モジュール48枚(11.4kW)+Li電池蓄電装置(15kWh)
3. 定格出力238.1Wの太陽電池モジュール48枚(11.4kW)+パワーコンディショナ(10kW)
4. 定格出力238.1Wの太陽電池モジュール48枚(11.4kW)+パワーコンディショナ(10kW)
の4つのサブシステムが備えられています.
全体では太陽電池が約45.7kW,Li電池が30kWhとなります.
太陽電池は方位189度(真南から西へ9度),設置角90度(壁面に直接)で設置してあります.

このシステムの発電および充放電の状況は,
・1と2をまとめたもの(以下リチウム電池システム)[XMLでは"00974-1"と"00974-3"]
・3と4をまとめたもの(以下太陽電池システム)[XMLでは"00974-2"]
として,LOOK ENERGYで10分ごとにモニターされています.

Li電池の充放電および蓄電システムの消費電力(2台で合計約0.52kW)があるため
そのままでは太陽光による発電やLi電池の充放電の様子はわかりません.
このため,
a.システム全体("00974-1"+"00974-2"+"00974-3")
b.太陽電池システム×2倍("00974-2"x2)
c.太陽電池システム("00974-2")
d.リチウム電池システム("00974-1"+"00974-3")
e.リチウム電池システム-太陽電池システム+充電装置の消費電力("00974-1"+"00974-3"-"00974-2"+0.52kW)
として,それぞれ,
a.システム全体
b.太陽電池の発電量
c.太陽電池システム単体
d.リチウム電池システム単体
e.リチウム電池の充放電
を見積もっています.

曲線は晴天時の発電量を計算したもので,
・太陽電池パネルは常に定格で動作
・太陽の移動を考慮
・大気による減光を考慮
して計算しています.
太陽電池パネルの実際の発電量はパネルの温度や大気の透明度や気圧などいろいろな要因で変わるので,
その効果を"効率補正"として設定できます.
この値を変更すると晴天時の理論曲線が変わります.
(太陽位置の計算は,長沢工著,「日の出・日の入りの計算」,ISBN978-4-8052-0634-8,によりました.)

"XML"をクリックすると生データがXMLで表示されます.

※ 貼り付けて利用する場合は下記のようにしてご利用いただけます.
<a href="http://a.yamagata-u.ac.jp/amenity/Power/PowerGraph2.aspx?n=3">
<img src="http://a.yamagata-u.ac.jp/amenity/Power/PowerGraphSolar.aspx?n=3&System=1" width="464" height="54" />
</a>
----※----※----※----※----
LOOK ENERGY,
http://www.tohoku-esco.co.jp/consul/look_e.html