米沢高等工業学校

米沢高等工業学校

作詞:土井晩翠
作曲:松平信博

ほまれの名君 治めし績(いさお)
余韻は絶えせじ とこしえ遠く
勤倹習いと なりたるこの地
新たな時世に 新たな光
添え得つ 高等工業校舎

明治の聖代 四十と三を
数えしその年 基(もとい)をおきて
はくぐみ来たりし 子弟の栄
今はた貢献 斯界(しかい)の上に
教を布きゆく 富国の道に

吾妻は聳えて 高きをさとし
松川流れて 遠きを示す
その山その水 仰ぎて俯して
朝夕無言の 教えにひたり
希望のあふるる 数百の健児

金剛堅かれ 心の誠
身を立て名を揚げ 東亜の空に
光と照るべく 進みて励め
青春勇みの わが世の門出
誉は伝えん 無窮の末に


旧米沢高等工業学校本館