事象のおこりうる割合。注目する事象の数をすべての場合の数でわった値。確率分布の縦軸。
確率とは、いくつかの事柄(専門的には、事象という)の発生する可能性があるとき、事前に予想して特定の1つの事柄が起こる可能性の程度(割合)をその事柄の起こる確率という1)2)。例えば、宝くじを10枚買ったとしよう。1等3000万円が当たる可能性はどの程度あるだろうか?この場合に、「1等に当たるという事柄の起こる確率は?」と表現する。この場合には、宝くじの総発売枚数と1等の発行枚数が決まれば、1等に当たる確率が計算できる。このほか、気象予報で明日の天気が当たる確率(割合)は?とか交通事故が発生した場合に、死亡事故になる確率(割合)は?とか、日常生活の中でもこの「確率」という言葉はよく使われている。事故を起こす確率はリスクともいいます。品質管理では、工程から取ったデータを基に製品の合格・不合格などの判定をするが、この判定根拠を算出する場合に、いわゆる統計的手法(確率という概念の入っている)を活用する。また不確定性原理によって原子の中の電子の位置は確率でしか与えられません。確率を変量に対してグラフにしたものを確率分布といいます3)。