電荷の量。一定時間、一定電流を印加すれば一定の電気量を与えることができます。
電気量 Q 〔C〕=電流 I 〔A〕×時間 t 〔s〕
静電容量 C 〔F〕=電気量 Q 〔C〕÷電圧 V 〔V〕
表面電荷密度 σ 〔C/m²〕=電気量 Q 〔C〕÷電極面積 A 〔m²〕
電荷密度 ρ 〔C/m3〕=電気量÷体積 V 〔m3〕
力 F 〔N〕=電気量 Q 〔C〕×電場 E 〔V/m〕
力 F 〔N〕=磁気量 M 〔Wb〕×磁場 H 〔A/m〕
力 F 〔N〕=定数×電気量 Q 〔C〕×電気量 Q 〔C〕/距離 d 〔m〕^2
◆ファラデー電気分解の法則
電気量 Q 〔C〕=ファラデー定数 F 〔C/mol〕×物質量 n 〔mol〕
電気エネルギー E 〔J〕=電気量 Q 〔C〕^2÷キャパシタンス C 〔F〕÷2
電気エネルギー E 〔J〕=電気量 Q 〔C〕×電圧 V 〔V〕
電気エネルギー E 〔J〕=キャパシタンス C 〔F〕×電圧 V 〔V〕^2÷2;
1)
2)
表 電気にまつわる量
使用電力
【講義ノート】
3)
4)
電気のたまっている量。電荷の量。たとえばコンデンサには電気をためることができます。またファラデーの法則とは電気量と物質量が比例することを言います。電気量を時間で微分すると電流になります。電池にたまる電気量は容量密度と呼ばれます。電荷を持つもの同士の間には力1)が働きます。電気量の最小の単位は電子の持っている電荷で、素電荷または電気素量2)と呼ばれます。電気量と電圧3)の積は電力量4)(電気エネルギー5))となります。
電気素量に粒子の数と移動度6)をかけると導電率になります。体積7)あたりの電気量を電荷密度8)といいます。
以前は銀電量計9)により測定されました。
(
1) 
F, 
力, 
Force, 
ニュートン, (
物理量).
(
2) 
e = 1.602176462E-19, 
電気素量, 
elementary charge, 
クーロン, (
物理量).
(
3) 
V, 
電圧, 
voltage, 
ボルト, (
物理量).
(
4) 
, 
電力量, 
, 
ジュール, (
物理量).
(
5) 
E, 
電気エネルギー, 
electric energy, 
ジュール, (
物理量).
(
6) 
μ, 
移動度, 
mobility, 
平方メートル毎ボルト毎秒, (
物理量).
(
7) 
V, 
体積, 
volume, 
立方メートル, (
物理量).
(
8) 
c, 
電荷密度, 
, 
クーロン毎立方メートル, (
物理量).
(
9) 
銀電量計,
応用化学科展示室仁科 辰夫,
山形大学工学部,
講義ノート, (
2007).