キャパシタンス C 〔F〕、電気容量などと呼ばれることもあります。単位はファラデー1)にちなんでファラッド。
静電容量 C 〔F〕=一定の電流 I 〔A〕×一定の時間 t 〔s〕÷到達した電圧 V 〔V〕
静電容量 C 〔F〕=たまっている電気量 Q 〔C〕÷そのときの電圧 V 〔V〕
静電容量 C 〔F〕=電気二重層容量 Cd 〔F/m²〕×電極面積 A 〔m²〕
リアクタンス X 〔Ω〕=―1÷(角周波数 ω 〔〕×静電容量 C 〔F〕)
誘電率 ε 〔F/m〕=セル定数 a 〔1/m〕×キャパシタンス C 〔F〕
サイクリックボルタモグラム2)では静電容量は電位掃引速度 ν 〔V/s〕に比例します。
静電容量を利用する電子デバイスをキャパシタ(コンデンサ)3)と呼びます。
電圧 V 〔V〕=電気抵抗 R 〔Ω〕(※レジスタンス)×電流 I 〔A〕
電圧 V 〔V〕=インダクタンス L 〔H〕×電流微分
電圧 V 〔V〕=電気量 Q 〔C〕(※電流 I 〔A〕の積分)÷静電容量 C 〔F〕(※キャパシタンス)
【関連書籍】4)
【製品】コンデンサ
【測定装置】20130419検討中には、LCRメータ(ZM 2355,NF回路設計ブロック)を用いたLCRメータ5)。
表 インピーダンスに出てくる諸元
表 電気にまつわる量 |
---|
|
電圧 |
電流 |
電気量 |
電気抵抗 |
静電容量 |
インダクタンス |
コンダクタンス |
コンデンサ
LCRメータ
コンデンサ1)にたまる電気量2)と電圧の比例係数。電気容量ともいいます。LCRメータ(NF ZM 2355)3)やロックインアンプ(NF LI 575)4)を使って測定するのが簡便です。交流ブリッジや衝撃検流計を使う方法もあります。電極面積5)や誘電率6)からも計算7)できます。
電気化学セルではクロノポテンショメトリーで測定する方法もあります。その場合、三電極式セルで測定された静電容量は対向法(二電極式セル)で測定された静電容量の2倍になります8)。また比容量9)は4倍になります。
単位のファラッドはファラデー10)の名前にちなんだものです。
(
1) 
コンデンサ, 
製品.
(
2) 
C, 
電気量, 
electricity, 
クーロン, (
物理量).
(
3) 
LCRメータ, 
測定装置.
(
4) 
ロックインアンプ, 
測定装置.
(
5) 
A, 
面積, 
area, 
平方メートル, (
物理量).
(
6) 
ε, 
誘電率, 
permittivity, 
ファラッド毎メートル, (
物理量).
(
7) 
静電容量の計算(平板コンデンサモデル), (
計算).
(
8) 測定法小委員会,Electrochemistry Vol.72, No.8, 598..
(
9) 
, 
比容量, 
, 
ファラッド毎グラム, (
物理量).
(
10) 
物理学史,
高校物理仁科 辰夫,
電気化学の庵,
講義ノート, (
2007).