クロムやニッケルを含む耐食性を有する鉄の合金鉄¹⁾ステンレス。インコ法などで着色します。ステンレスの仲間には、オーステナイト系ステンレス、マルテンサイト系ステンレス、フェライト系ステンレスなどがあります。ステンレスの耐食性はもっとも重要な合金成分であるクロムが不働態皮膜としてクロムオキシ水酸化物および鉄クロム複合酸化物を形成することによります。これらの酸化物は簡単には還元されずに機械的に削り取っても空気中の酸素と水分によりただちに不働態皮膜が形成されます²⁾³⁾。

ステンレス鋼は塗膜の密着性が悪いことから、素材表面を荒くすることと、プライマーを塗るなど下地処理が不可欠です⁴⁾。

【関連書籍】新合金（目次）⁵⁾

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ステンレス

• (1) 鉄, Iron, Fe, (元素).
• (2) 数研出版編集部. 視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録. 数研出版, 1998. .
• (3) 伊藤智博、立花和宏、仁科辰夫. 電気化学の庵：ＪＩＳ．Ｇ―鉄鋼・ステンレスの工業規格. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1056.  (参照2006-11-28).
• (4) 表面技術協会. 表面処理工学　基礎と応用. 日刊工業新聞社, 2000. .
• (5) 金子秀夫. 新合金. 産業図書, 1985. .
• (6) 立花和宏、仁科辰夫. エネルギー化学：不動態と活性態－ステンレスの発明－. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=4973.  (参照2020-03-12).
• (7) 立花　和宏. 無機工業化学：鉄の合金（ステンレス・磁石・磁性材料）. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=4793.  (参照2018-04-30).