エネルギー貯蔵デバイスにおけるバルブメタルアノード酸化皮膜の欠陥制御
【卒論】エネルギー貯蔵デバイスにおけるバルブメタルアノード酸化皮膜の欠陥制御⇒#265@卒論;
エネルギー貯蔵デバイスにおけるバルブメタルアノード酸化皮膜の欠陥制御
田中 良樹, 山形大学 物質化学工学科, 修士論文 (1).
http://c1.yz.yamagata-u.ac.jp/
「学生時代にこんなきれいなデータにめぐり合えるなんて・・・」いえいえこちらこそありがとう!1)2)
【関連講義】卒業研究(C1-電気化学2004~),集電体|電解液(界面)3)
Y. Tan…らは、2006年にEffect of Water Content on Insulating Property of Niobium Anodic Oxide Film in Organic Electrolyteについて報告し、ニオブのアノード酸化皮膜にあたえる水分の影響を検討した4)。
●2005年度(平成17)卒業研究5)
●2004年度(平成16)卒業研究6)
●2003年度(平成15)卒業研究7)
◆2005(平成17)年度ノート8)
9)
エネルギー貯蔵デバイスにおけるバルブメタルアノード酸化皮膜の欠陥制御10)
論文:イオン液体中におけるアルミニウムのブレークダウン電位と漏れ電流11)
非水溶媒中でのアルミニウムのブレ12)
Al,Ta,V,Nb,Ti,Hf,Bi,W,及びSi等の金属は酸化皮膜が弁作用を示すので、通称バルブメタル(弁金属)と呼ばれている1- 2)。バルブメタルであるAlやNb,TaはEDLCやリチウムイオン二次電池の集電体及び電解コンデンサや固体電解コンデンサのアノード極に用いられている3-5)13)。
EDLCの集電体にAlが用いられるようになったのは通常アルカリ性水溶液電解質中で耐食性を示すNiやAg、そして総ての水溶液電解質で不活性で耐食性を示すAuやPtが何れも有機電解質中では耐食性を示さないことがわかり、これに対しバルブメタルのTa,TiやAlは水溶液電解質と同様に優れた耐食性を示すことがわかったからである。しかしバルブメタルを集電体に使おうとすると、誘電酸化皮膜による静電容量が直列に入って合成容量になってしまうことが懸念されたが、表面を炭素等の導電物質で覆うと酸化/還元電位よ
酸化/還元電位よりも貴な電位領域に持っていってもこのような現象が起こらないことが見出され、安価なAlが使われるようになった6)。リチウムイオン二次電池の集電体にも同じ理由でAlが使われ、炭素はAl集電体から活物質への電子伝導経路及び正極合材バルク内の導電助材の役割を担っている7-8)。
Al,Nb,Taをアノード酸化して得られる酸化皮膜は電解コンデンサの誘電体として用いられる9-11)。EDLCやリチウムイオン二次電池とは違い誘電体として用いられる酸化皮膜は完全な絶縁性を求められる。そこで誘電体と直接触れる陰極材料を工夫することにより誘電体に自己修復機能を与え漏れ電流を低減させているが12)湿式電解コンデンサの作動電圧は,酸化皮膜の化成電圧の85%程であるのに対し13)、固体電解コンデンサの作動電圧は酸化皮膜の化成電圧30%程になってしまう14) という問題点があった。さらにTaと物性がよ
さらにTaと物性がよく似ており、資源が豊富で安価なNbをTaの代替材料とする固体電解コンデンサはより漏れ電流が大きくなってしまう15)。
これらエネルギー貯蔵デバイスにおけるバルブメタルアノード酸化皮膜と炭素や陰極材料の間には絶縁性(耐食性)が求められ、一方では選択的な電子伝導性が求められる。これら二つの機能の要因はアノード酸化皮膜の表面欠陥にあるといわれている16-18)。その挙動を明らかにするためには実際に酸化皮膜上に炭素及び陰極材料を被服した状態での評価は不可欠であるが実際にそのような条件で表面欠陥の挙動を評価しているのは僅かに加藤ら19)しかいない。そこで本研究ではバルブメタルアノード酸化皮膜と炭素及び陰極材料との間における表面欠陥挙動を実際に炭素及び陰極材料を被服した状態で明らかにしすることを目的とした。
田中良樹の卒業論文14)
田中良樹らは、2005年に熊本で開催された電気化学会第72回大会においてバルブメタルの非水電解液中における不働態化と表面欠陥について報告している15)。
田中良樹らは、2005年に石川県地場産業振興センターで開催された表面技術協会第112回講演大会においてイオン性液体中におけるアルミニウムのアノード酸化とブレークダウン電圧について報告している16)。
17)
赤峰広規,表面技術協会第112回講18)
ARS19)20)
【論文】よしき:イオン液体中のアルミニウムの絶縁破壊電圧21)
結果と考 >
考察と討 >
電極に内 >
集電体|電解液(界面),
電極に内在する界面仁科 辰夫,
卒業研究(C1-電気化学,
講義ノート, (
2007).
緒言(C >
C1履歴 >
【2005年度(平成17)卒業研究】,
C1履歴仁科 辰夫,
卒業研究(C1-電気化学,
講義ノート, (
2005).
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【2004年度(平成16)卒業研究】,
C1履歴仁科 辰夫,
卒業研究(C1-電気化学,
講義ノート, (
2004).
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【2003年度(平成15)卒業研究】,
C1履歴仁科 辰夫,
卒業研究(C1-電気化学,
講義ノート, (
2003).
2005年(平成17)研究ノート立花 和宏,
研究ノート, (
1).
【論文】よしき:イオン液体中におけるアルミニウムのブレークダウン電位と漏れ電流立花 和宏,
研究ノート, (
1).
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C1履歴 >
【200 >
エネルギー貯蔵デバイスにおけるバルブメタルアノード酸化皮膜の欠陥制御,
【2005年度(平成17)卒業研究】仁科 辰夫,
卒業研究(C1-電気化学,
講義ノート, (
2007).
【論文】よしき:イオン液体中におけるアルミニウムのブレークダウン電位と漏れ電流立花 和宏,
研究ノート, (
1).

>
非水溶媒中でのアルミニウムのブレークダウン電圧,
立花 和宏,
非水カソード材料とアルミ,
講義ノート, (
2006).
【論文執筆/よしき】固体電解コンデンサ用二オブア立花 和宏,
研究ノート, (
1).
バルブメタルの非水電解液中における不働態化と表面欠陥○立花和宏,仁科辰夫,遠藤孝志,田中良樹,木俣光正,楊立,尾形健明,
電気化学会第72回大会講演要旨集 (
1).
イオン性液体中におけるアルミニウムのアノード酸化とブレークダウン電圧田中良樹,立花和宏,仁科辰夫,遠藤孝志,尾形健明,
表面技術協会第112回講演大会講演要旨集 (
1).
Effect of Water Impurity on Insulating Property of Niobium Anodic Oxide Film in Organic ElectrolyteY. Tanaka, K. Tachibana, T. Endo,T. Nishina,
ECS/JES講演要旨集 (
1).
定電位アノード酸化の温度条件とバルブメタルアノード酸化皮膜の構造変化立花和宏,○赤峰広規,風間晃,遠藤孝志,仁科辰夫,尾形健明,
表面技術協会第112回講演大会講演要旨集 (
1).
【論文】よしき:イオン液体中のアルミニウムの絶縁破壊電圧立花 和宏,
研究ノート, (
1).
(
1)
固体電解コンデンサ用ニオブアノード酸化皮膜の自己修復に及ぼす二酸化マンガンと水分の影響田中良樹, 立花和宏, 遠藤孝志, 尾形健明, 仁科辰夫,
Electrochem. 74(6): pp. 487 -490, (
2006).
(
2)
Effect of Water Content on Insulating Property of Niobium Anodic Oxide Film in Organic ElectrolyteY. Tanaka, K. Tachibana, T. Endo, T. Nishina, T. Ogata, and M. Sugawara,
ITE Letters 7(6): pp.517-574, (
2006).
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3)
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集電体|電解液(界面),
電極に内在する界面仁科 辰夫,
卒業研究(C1-電気化学,
講義ノート, (
2007).
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4)
Effect of Water Content on Insulating Property of Niobium Anodic Oxide Film in Organic ElectrolyteY. Tanaka, K. Tachibana, T. Endo, T. Nishina, T. Ogata, and M. Sugawara,
ITE Letters 7(6): pp.517-574, (
2006).
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5)
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【2005年度(平成17)卒業研究】,
C1履歴仁科 辰夫,
卒業研究(C1-電気化学,
講義ノート, (
2005).
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6)
緒言(C >
C1履歴 >
【2004年度(平成16)卒業研究】,
C1履歴仁科 辰夫,
卒業研究(C1-電気化学,
講義ノート, (
2004).
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【2003年度(平成15)卒業研究】,
C1履歴仁科 辰夫,
卒業研究(C1-電気化学,
講義ノート, (
2003).
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8)
2005年(平成17)研究ノート立花 和宏,
研究ノート, (
1).
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9)
【論文】よしき:イオン液体中におけるアルミニウムのブレークダウン電位と漏れ電流立花 和宏,
研究ノート, (
1).
(
10)
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【200 >
エネルギー貯蔵デバイスにおけるバルブメタルアノード酸化皮膜の欠陥制御,
【2005年度(平成17)卒業研究】仁科 辰夫,
卒業研究(C1-電気化学,
講義ノート, (
2007).
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11)
【論文】よしき:イオン液体中におけるアルミニウムのブレークダウン電位と漏れ電流立花 和宏,
研究ノート, (
1).
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12)
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非水溶媒中でのアルミニウムのブレークダウン電圧,
立花 和宏,
非水カソード材料とアルミ,
講義ノート, (
2006).
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13)
【論文執筆/よしき】固体電解コンデンサ用二オブア立花 和宏,
研究ノート, (
1).
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14)
ニオブアノード酸化皮膜の絶縁特性に及ぼす水分の影響田中 良樹,
山形大学 物質化学工学科,
卒業論文 (
1).
(
15)
バルブメタルの非水電解液中における不働態化と表面欠陥○立花和宏,仁科辰夫,遠藤孝志,田中良樹,木俣光正,楊立,尾形健明,
電気化学会第72回大会講演要旨集 (
1).
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16)
イオン性液体中におけるアルミニウムのアノード酸化とブレークダウン電圧田中良樹,立花和宏,仁科辰夫,遠藤孝志,尾形健明,
表面技術協会第112回講演大会講演要旨集 (
1).
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17)
Effect of Water Impurity on Insulating Property of Niobium Anodic Oxide Film in Organic ElectrolyteY. Tanaka, K. Tachibana, T. Endo,T. Nishina,
ECS/JES講演要旨集 (
1).
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18)
定電位アノード酸化の温度条件とバルブメタルアノード酸化皮膜の構造変化立花和宏,○赤峰広規,風間晃,遠藤孝志,仁科辰夫,尾形健明,
表面技術協会第112回講演大会講演要旨集 (
1).
(
19)
イオン性液体中におけるアルミニウムアノード ver 2.0.ppt, 
ファイル.
(
20)
非水系カソード材料を用いた電解コンデンサの誘電体絶縁特性の向上,
,etc,
,
仁科 辰夫,
シラバス-山形大学, (
2006).
(
21)
【論文】よしき:イオン液体中のアルミニウムの絶縁破壊電圧立花 和宏,
研究ノート, (
1).