●2003年度(平成15年度)卒業研究⇒#476@講義;
◆2003(平成15)年度ノート⇒#199@ノート;
<緒言及び目的>
現在、小型大容量のコンデンサとしてタンタル固体電解コンデンサが実用化されているが、タンタルの資源は希少であるため、高価であり、需要の大小により価格が変動し供給安定性が悪い。そのため最近ではタンタルに変わる陽極材料として、アノード酸化皮膜の誘電率が40と高く、資源が豊富なニオブに注目が集まっている1?。しかしニオブのアノード酸化皮膜は、タンタルのアノード酸化皮膜に比べ、熱による影響を受けやすく、容量がバイアスに依存し、漏れ電流が多い等の欠点がある2?。それらの諸問題を解決すべくニオブの酸化皮膜の研究がされているが3?、絶縁特性に関して酸化皮膜/電解液界面でしか評価されてこなかった。そこで本研究では実際の固体電解コンデンサに類似した酸化皮膜/固体電解質界面での絶縁性と水分の影響について明らかにすることを目的とした。
<実験方法>
ニオブワイヤ(φ0.3mm、99.9%、ニラコ製)を13cm切り取り、そのうちの10cmを渦巻状(約φ=7mm)にし電極 四式, 山形大学 卒業論文(仁科・立花研), (2004). |