C1ラボラトリー からは「先端技術で蘇る羽釜」を出展。 C1 と マツバラ の共同研究でできた鋳物。和食といえばご飯。ご飯と言えば羽釜だ。 綿密な シミュレーション による設計と確かな技術で精密鋳造された羽釜にみんなで会いに行こう!
古来より 鋳鉄 は調理器具・農機具等人々の生活の中に無くてはならないものであった。 しかし近年は 軽金属 や プラスチック 類等にその地位をとって代わられている。 そこで我々は、あえて鋳鉄の不得意分野(小物・薄物)に挑戦! 古来の鑪(たたら)溶解の流れをくむキュポラ溶湯と、 新開発低臭気・低不良砂を使用したシェルモールドとの組み合わせにより、 最少肉厚 3mm の鋳鉄製羽釜・釜戸の鋳造に成功した。 1合 のご飯が固形燃料1つで炊き上がり、 少量でもとても美味しい釜炊きご飯が毎日でも食べられるようになった。
材料を3次元的な形状を持つに加工する方法には機械加工、鍛造、鋳造などの方法がある。 このうち鋳造は、金属の可融性を利用して、作ろうとする製品と同じ形状に作られた空洞部に、 溶かした金属を流し込んで固めてつくる方法である。 鋳造法の代表的な種類として砂型鋳造法、シェルモールド鋳造法、インベストメント鋳造法、ダイカストなどがある。 このうちシェルモールド鋳造法は、熱硬化性の合成樹脂を被覆した鋳型砂を加熱した金型に振りかけ、硬化させて鋳型を作る寸法精度の高い方法である。