電子1モルあたりの電気量。
◆ファラデー電気分解の法則
電気量 Q 〔C〕=ファラデー定数 F 〔C/mol〕×物質量 n 〔mol〕
ファラデー定数 F 〔C/mol〕=アボガドロ定数 NA 〔1/mol〕×電気素量 e 〔C〕
ギブス自由エネルギー G 〔J〕=物質量 n 〔mol〕×ファラデー定数 F 〔C/mol〕×起電力 E 〔V〕
電気エネルギー E 〔J〕=物質量 n 〔mol〕×ファラデー定数 F 〔C/mol〕×電圧 V 〔V〕
【関連講義】
電気化学の庵,ファラデーの電気分解の法則1)
電気化学,電気分解とファラデーの法則~銅クーロメーターと電気めっき~2)
ファラデー定数1)は1価イオン1モルの電気量2)を与える物理定数です。ファラデーが電気分解の法則を発見したのにちなんだ定数です。物質量3)と関係があり、アボガドロ定数4)と素電荷の積になります。基礎物理定数には変遷があります。たとえばICSUのCODATAの1986年勧告の値はF=9.6485309(29)となっております。当初は銀の電解による直接測定が行われていましたが、1986年勧告の値は12種類の基礎定数の値を荷重を考慮した最小二乗法で得ています。
【関連書籍】探求活動8 ファラデー定数5)