原子からもし電子を1個取るとどうなるんでしょうか?
いえ、核分裂を起こさないような安定な原子核は、外側を回っている電子が1個取れても壊れません。原子は電子が1個足りないイオンになるだけです。原子核が壊れるような核反応と、通常の原始同士が反応するような化学反応は異なるものです。
原子の大きさは、原子核の周りを回っている電子の数によって変わりますが、およそ0.1 nmだと思ってください。1mmの1千万分の1(1/10,000,000)の大きさです。これに対して、原子核の大きさは、原子の大きさよりもさらに1万~10万分の1の大きさです。原子核って、原子よりもさらに気が遠くなるほど小さいんですね。そんな小さな大きさの中に、外側を回っている電子と同じだけの数の陽子が詰め込まれているのに、それでも壊れないでいる。外側を回っている電子の軌道の大きさ(化学反応の世界)と原子核の世界では、大きさの次元がもうとんでもないほど違うので、核分裂などの原子核の世界の話と、化学反応の世界とはまったく別なのです。ですから、周りを回っている電子の数がどうなっていようと、原子核の核分裂反応はまったく影響されません。
|