キャリアが正孔である半導体です。真性半導体のケイ素やゲルマニウムにホウ素、ガリウム、インジウムなどの不純物元素を添加して作ります。このときの不純物元素は正孔で電子を受け取る受容体(アクセプター)と呼びます。
不定比化合物としてのp型半導体としては金属不足酸化物の酸化鉄(Ⅱ)酸化鉄(Ⅱ)(FeO)、酸化ニッケル(Ⅱ)酸化ニッケル(Ⅱ)(NiO)、酸化コバルト(CoO)、酸素過剰酸化物の二酸化ウラン(UO2)などがあります1)2)。有機半導体のほとんどはp型半導体です。n型半導体はすぐに酸化してしまうので扱いが大変だからです。酸素や水を遮断した状態では、有機半導体のn型半導体も使われます。P3HT
有機ELの正孔輸送層もp型半導体として働きます3)。
酸素不足型の不定比化合物はn型半導体に相当します。
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【関連書籍】5) 有機EL
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