非化学量論的化合物、不定比性を持つ化合物。不定比性化合物1)。ベルトライド化合物ともいいます。ノンストイキオメトリー2)。酸素不足型と酸素過剰型があります。不定比半導体となります。
ドルトンの倍数比例の法則、プルーストの定比例の法則などがある。
ベルトレ(C.L.Berthollet)は組成の連続変化の可能性を主張したが、8年間による論争の末、プルーストに軍配が上がった
しかし、1950年頃3)から不定比化合物の存在が次第に明らかになり、ベルトレの名を冠して、不定比化合物をベルトライド化合物と呼ぶ。それに対して、定比化合物をドルトンにちなんでダルトナイド化合物と呼ぶが、分子以外が凝集している状態では、実際にはそのような状態は存在しない。
不定比の原因は結晶の不完全性による。
1)侵入型
2)格子欠陥型
3)固溶体型
などがある。
不定比化合物は、半導体や触媒の分野でとくに重要である。