電池の活物質で正極に用いられる物質。電池の酸化剤。固体の活物質が多いのですが、空気亜鉛電池のように気体の活物質や、リチウム/塩化チオニル電池のように液体の活物質も使われます。
乾電池の酸化マンガン(Ⅳ)酸化マンガン(Ⅳ)(MnO2)や、リチウムイオン二次電池のコバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMn2O4)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)などのようにセラミックス材料がよく使われます1)2)。
水溶液系の電解液で金属酸化物を正極に使うなら、酸化マンガン、酸化ニッケル、酸化銀などが王道。活物質は必ずしも電子の良導体であるとは限りません。反応の主役はあくまでイオンです。活物質の電子電導性がいいと導電助剤の量を減らせたり、放電特性が平坦になったりします。しかし放電特性が平坦すぎると、電池容量の残量の予測がむずかしくなります。
最近は、安定ラジカル化合物を正極活物質に使った有機ラジカル電池なども発表されている。
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