データを体系的に扱うためのモデルをデータモデルといいます1)。扱う対象の抽象レベルによって人間の心の中の概念モデル、記号で表現でき伝達可能な論理モデル、コンピュータ内部の物理表現可能な物理モデルにわけられます。コンピュータのデータベースを構成するレコード間の関係に応じて、データベースは、階層モデル、ネットワークモデル、関係モデルに分類されます。それぞれ木を使うもの2)、親子集合をつかうもの、表をつかうものに対応しています。
データモデルには完全性、一意性、忠実性、整合性、無冗長性、拡張性などが議論され、集合モデル、ネットワークモデル、関係モデル、論理モデル、オブジェクト指向モデルなどが対象となります3)。
意味のような概念の関係を示すのには意味ネットワークなどのモデルを使います。
( 1)  データの扱い川合慧, 情報, 東京大学出版会, ( 2006). ( 2)  離散数学 コンピュータサイエンスの基礎数学(目次)Seymour Lipschutz、成嶋弘, 離散数学 コンピュータサイエンスの基礎数学, オーム社, ( 1995). ( 3)  データベース概論, 伊藤 智博, 情報処理概論, 講義ノート, ( 2008).
|