正極に銅(Cu)、負極に亜鉛(Zn)を使った化学電池で、一応一次電池ダニエル電池。起電力 E 〔V〕は約1.1V1)。正極側の電解質として硫酸銅(CuSO4)の水溶液、負極側の電解質として硫酸亜鉛(ZnSO4)を使い、セロハンや素焼き版(陶器)などの半透膜をセパレータ(隔膜)にした電池。セパレータの使うことでボルタ電池より大きな起電力を得ています2)3)4)5)6)。
正極:Cu<->Cu(2+)  Cu2+ + 2e- ↔   Cu Eº = 0.34V
負極:Zn<->Zn(2+)  Zn2+ + 2e- ↔   Zn Eº = -0.7626V
図 ダニエル電池の模式図 ©Copyright 2020 Kazuhiro Tachibana all rights reserved.
1836年、ダニエル(英)がボルタ電池を改良してダニエル電池7)します。
1888年、エジソン(米)が蓄音機改良のためモーター駆動の電源として採用します8)。
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