抗酸化剤投与ラットの酸素曝露下におけるin vivo ESR計測
本研究では、インビボ電子スピン共鳴(in vivo ESR)を使用することによって、生きているラットの酸化還元状態の変化を測定した。In vivo ESR/スピンプローブ法による、Tempol反復投与を適用し、高度な酸化ストレスを与えたラットを用い、そのストレス負荷の前に抗酸化剤(ビタミンED-α-トコフェロール1)、ビタミンCL(+)-アスコルビン酸2)、アスタキサンチンおよびクロロゲン酸)を自由摂取させたラットのニトロキシルラジカル還元能を評価・比較することで、抗酸化剤の能力を評価するものである。
酸素曝露の実験によれば、検討した抗酸化剤は種類によらず、生体内を還元的雰囲気に移行させる効果があった。すなわち、酸素曝露の場合、体内で生成する活性酸素種は単一のものではなく、複数の活性酸素種が生成している可能性が示唆された。しかし、クロロゲン酸投与ラットにおいて、Tempolを投与するとコントロール(クロロゲン酸を投与しない通常のラット)よりも高い確率でラットが死亡することがあった。
○山内公仁,…らは、2009年に神戸大学 百年記念館六甲ホール、瀧川記念学術交流会館で開催された第48回電子スピンサイエンス学会年会においてラットのin vivo ESR計測による酸素曝露下の抗酸化剤評価について報告しているラットのin vivo ESR計測による酸素曝露下の抗酸化剤評価3)。
山内公仁,伊…らは、2009年にパンパシフィック横浜ベイホテル東急で開催された第37回 日本磁気共鳴医学会大会において抗酸化剤投与ラットの酸素曝露下におけるin vivo ESR計測について報告している抗酸化剤投与ラットの酸素曝露下におけるin vivo ESR計測4)。
【先輩】おかちゃん酸化的ストレス負荷ラットの生体内酸化還元状態計測と抗酸化剤の効果5)
【後輩】いしかわIn vivo ESRスピンプローブ法による酸化還元状態計測 -ラットに及ぼす運動の影響-6)
ラットのin vivo ESR計測による酸素曝露下の抗酸化剤評価○山内公仁,伊藤智博,海老名里花,尾形健明,石田信一,松本清治,土橋宣昭, 講演要旨集, 192-193 ( 2009). 抗酸化剤投与ラットの酸素曝露下におけるin vivo ESR計測山内公仁,伊藤智博,海老名里花,尾形健明,石田信一,松本清治,土橋 宣昭, 講演要旨集 ( 2009).
( 1) D-α-トコフェロール,  D-alpha-Tocopherol,  C29H50O2, = 430.7148 g/mol, ( 化学種). ( 2) L(+)-アスコルビン酸,  ,  C6H8O6, = 176.12592 g/mol, ( 化学種). ( 3) ラットのin vivo ESR計測による酸素曝露下の抗酸化剤評価○山内公仁,伊藤智博,海老名里花,尾形健明,石田信一,松本清治,土橋宣昭, 講演要旨集, 192-193 ( 2009). ( 4) 抗酸化剤投与ラットの酸素曝露下におけるin vivo ESR計測山内公仁,伊藤智博,海老名里花,尾形健明,石田信一,松本清治,土橋 宣昭, 講演要旨集 ( 2009). ( 5) 酸化的ストレス負荷ラットの生体内酸化還元状態計測と抗酸化剤の効果岡田宏美, 山形大学 物質化学工学科, 修士論文 ( 2009). ( 6) In vivo ESRスピンプローブ法による酸化還元状態計測 -ラットに及ぼす運動の影響-石川美穂, 山形大学 物質化学工学科, 卒業論文 ( 2009). |