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説明 |
塩基と糖(五炭糖)とリン酸が化学結合したヌクレオチドが多数結合した高分子化合物です。1869年にミーシャーによって白血球の核から発見されました1)。遺伝子の実体であるDNAや細胞内で働くRNAの二種類があります。
DNAでは、糖であるデオキシリボースにプリン塩基であるアデニンとグアニン、ピリミジン塩基であるチミンとシトシンの塩基があります。RNAでは糖であるリボースにプリン塩基であるアデニンとグアニン、ピリミジン塩基であるウラシルとシトシンの塩基があります2)。
細胞での情報は常に核酸からたんぱく質へ流れるという考え方を分子生物学のセントラル・ドグマといいます。狂牛病で有名になったプリオンはこの考え方に反して核酸を持たないたんぱく質と考えられています3)。
【関連書籍】高分子4)
【動画】5)
ピカッとさいえんす「菌(DNA)」
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( 1)  > マクマリー有機化学概説(目次)John McMurry [著]/伊東椒, 児玉三明訳, 有機化学概説, 東京化学同人, ( 2000). ( 2)  > 遺伝情報とその発現実教出版, サイエンスビュー生物総合資料, 実教出版, ( 2006). ( 3)  生物有機化学I, 化学系生物応用化学専修コース(Aコース),etc, (旧)工学部学科, 山形大学大場 好弘, シラバス-山形大学, ( 2006). ( 4)  > 高分子佐野博敏・花房昭静, スクエア最新図説化学, 第一学習社, ( 2004). ( 5)  ピカッと > 菌, ピカッとさいえんす立花 和宏, ピカッとさいえんす, 講義ノート, ( 2010). |
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