全ての物質は永久に動き回っている小さな粒子である原子から出来ているという原子仮説。原子には100より少し多い種類があってそれぞれを元素と呼びます。数百万種類もある物質が全てこの元素の組み合わせで表現できます。テレビ、自動車、携帯電話と言った工業製品ばかりか、食品や石油といった生活必需品、さらには過去から未来へ地球上に生息する人間をはじめとする生物や、夜空に輝く星々までが、なんらか物質から成り立つことを考えればこれは驚くべきことです。
元素を原子番号の順番でならべると、性質のよくにた元素が同じようにあらわれます。このような規則性を元素の周期律と言います。周期表は、性質の似た元素がたてにならぶように工夫した表です。数ある物質を辞書の言葉にたとえるなら、周期表は「あいうえお」の表といったところでしょうか。なんと言っても化学の基本ですね。元素の個性を把握してくると周期表が人間関係相関図みたいに見えてくるから不思議不思議。
エネルギーが不滅であるように核反応をのぞいて元素は永遠に不滅です。煮ても焼いてもなくなりません。ただ、その元素の組み合わせが変化します。塩素系樹脂を焼却して環境に有害なダイオキシンが発生するのも、塩素と炭素や水素や酸素の組み合わせが変わるからなのです。
単一の元素からなる物質を単体と言います。電気化学でも元素の性質を知ることは大切です。
インターネットにはいろいろな周期表が公開されています1)2)3)。
【関連書籍】元素111の新知識(目次)4)
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