固体などの電子を無限遠まで引き離すのに要するエネルギーのこと。たとえば固体表面にその仕事関数を超えたエネルギーを持つ光量子があたると、光電効果によって電子が飛び出します1)。
分子の電子親和力2)が半導体の仕事関数より大きいと、分子は半導体から電子をもらって表面に負電荷吸着します。また分子のイオン化ポテンシャルが半導体の電子親和力より小さいと分子は半導体へ電子を渡して正電荷吸着します。もし、その間ならば分子と半導体の間で電子のやりとりは起こりません3)。
ニッケル 4.6eV
銅 3.9eV
タンタル 4.2eV
タングステン 4.5
白金 5.3
セシウム4)=2.0eV
マグネシウム=3.7eV
アルミニウム=4.3eV
銀=4.8eV
金5)=5.1eV
ITO=4.6eV
ITO(UV処理)=5.1eV6)
【関連書籍】電子の放出7)
( 1)  > 原子の構造井上 勝也 著, 現代物理化学序説 改訂版, 培風館, ( 198). ( 2)  電子親和力( ) [ ジュール毎モル]. ( 3)  > 先端技術におけるセラミックス堂山昌男・山本良一, セラミック材料, 東京大学出版会, ( 1986). ( 4)  @ > セシウムセシウム,  , ( 材料). ( 5)  金,  Gold,  Au, = 196.967 g/mol, ( 化学種). ( 6)  > 光る長谷川悦雄, 有機エレクトロニクス, 工業調査会, ( 2005). ( 7)  > 電子の放出相川孝作著, 電子現象 : 電子物理と放電現象, 朝倉書店, ( 1967).
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