◆ リチウムイオン二次電池の正極集電体に使われるアルミニウムは有機電解液で不働態化する。その不働態化機構は高電場機構であり、水溶液中の反応機構と同じである。しかし水溶液中では溶媒の水がアルミニウムと反応して酸化皮膜を形成するのに対して、有機電解液中では電解質がアルミニウムと反応してフッ化皮膜を形成する。フッ化皮膜のアノダイジングレシオは約1.75nm/V⇒#72@物理量;
【業績】立花和宏…らは、2003年にリチウムイオン二次電池用の正極集電体アルミニウムについてについて報告し、第三章は不働態化について書いています⇒#14262@業績;。 博士論文です。 ⇒#153@卒論;。 【関連講義】エネルギー変換化学特論,リチウム二次電池のアルミニウム集電体に…と述べている⇒#15994@業績;。
皮膜を通過する電流密度(高電場機構)⇒#49@計算;
【関連講義】
【2001年度(平成13)卒業研究】⇒#482@講義;
アルミニウム|有機電解液界面⇒#2075@講義;
アルミニウム集電体⇒#2603@講義;
刊行物2001_H13@C1⇒#3699@講義;
図7
立花 和宏, 佐藤 幸裕, 仁科 辰夫, 遠藤 孝志, 松木 健三, 小野 幸子 ,Electrochemistry, Vol. 69, No.9, pp.670-680(2001). |