イオン選択透過性を持った固体高分子電解質膜です。電解隔膜、脱塩、塩の濃縮、電解質、拡散浸透などの目的で使われています1)2)。
食塩電解用のパーフルオロイオン交換膜としてアシプレックス膜、フレミオン膜、ナフィオン膜などが知られています。イオン基としてスルフォン基をもっていますが、水酸化物イオンの透過率が大きいと実用的ではありません。そこでカソード側にカルボン酸基を加えることで水酸化物イオンの移動を抑えています。この複合膜を繊維で補強したものが食塩電解に使われています3)4)。またイオン交換膜は固体電解質としてPEFCにも応用されています。
【関連書籍】機能性高分子5)
【関連講義】無機工業化学,電気化学工業@無機工業化学6)
( 1)  イオン交換膜法ソーダ電解―膜と電解槽, , 0,1( 2005). ( 2)  > 高分子化学野村正勝・鈴鹿輝男, 最新工業化学―持続的社会に向けて―, 講談社サイエンティフィク, ( 2004). ( 3)  > 工業電解プロセス山下正通、小沢昭弥, 現代の電気化学, 新星社, ( 1990). ( 4)  化学・化 > 旭化成ケミカルズ株式会社川崎製造所@神奈川県川崎市, 化学・化学分析関係仁科 辰夫, 仁科先生の工場見学ルポ, 講義ノート, ( 2006). ( 5)  高分子化 > 機能性高分子野村正勝・鈴鹿輝男, 最新工業化学―持続的社会に向けて―, 講談社サイエンティフィク, ( 2004). ( 6)  無機工業 > 電気化学工業@無機工業化学, 無機工業化学の関連科目立花 和宏, 無機工業化学, 講義ノート, ( 2007).
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