内容 | ライブカメラ
研究室などにライブカメラを設置した。設置されたカメラについてデータベース上にテーブルを構築した。図 5に(a)工学部正門守衛室内 (b)工学部事務棟工学部長室内のライブカメラの設置状況を示す。
研究室へのライブカメラ設置は安全管理および在席確認のために行われた。工学部正門守衛室への設置は米沢キャンパスのセキリュティ強化および高度オープンキャンパス構想の実現への実施試験として行われた。
筆者らが設置したライブカメラについては負荷分散と可用性向上のためカメラでとらえた画像を定期的にFTPでサーバー上にキャッシュしてその画像に対してホームページ上からリンクした。情報量の節約、携帯端末への表示、個人情報保護などを考慮して解像度は160×120ピクセルとし、携帯端末対応のホームページも作成した。
工学部事務棟工学部長室内のライブカメラや生協食堂のライブカメラについては直接リンクした。
事務棟工学部長室1)
工学部正門守衛室2)
大学生協食堂3)
図 6に携帯電話によるライブ映像の再生結果を示す。
セキュア接続(https接続)した場合の動作がauとdocomoでは大きく異なった。近年のPCのブラウザの場合は日本語表示はunicodeで行えばおおむね良好な表示が行われるが少ない電波資源を効率よく使用するため携帯電話では各社独自の仕様が採用されている。第2.5世代といわれるauの携帯電話では、日本語表示のコード変換をサーバー側で行っているので、通信経路の途中で改竄できないセキュア接続にするとunicodeの日本語は文字化けして表示できなくなってしまった。第3世代といわれるNTT docomoのFOMAでは、日本語表示のコード変換を端末側で行っているので、同様にセキュア接続にしてもunicodeの日本語も正しく表示できた。携帯端末はこのように独自の仕様があるので、それぞれの仕様に最適化したホームページの設計が望ましいが開発コストの観点から同一ページをSHIFT-JISで実装した。
さて2005年8月16日に発生した宮城県沖地震の震源地は宮城県沖で、そのマグニチュード(M)は7.2であった。同県南部で震度6弱を記録したほか、東北地方を中心とした広域を強い揺れが襲い、お盆のUターンラッシュのさなかに多数のけが人が出た。工学部では2005年より一斉休暇を推奨しており、この地震発生時はほとんどの教職員が在席していなかった。
にもかかわらず筆者らは帰省先から地震直後の様子を携帯電話から確認することができた。このことはインターネットが制限されたり寸断するほどの大規模な災害でなければ、ライブカメラの設置が有効であることを意味する。
個人情報保護4)
サイバーキャンパスの発展5)
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