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説明 |
電流の流れる向きに注目した呼び方で、外部回路が電流を吸い込む電極。陰極。あるいは外部回路から電子が流れ込む電極。電気化学セルでは外部回路から電子が流れ込み、電解質へ電子が放出されます。電解質に銅イオンなどのカチオンが存在すると放出された電子を受け取って金属が析出します。ブラウン管などの電子管ではヒーターで加熱された電極に外部回路から電子が流れ込み、その電子が真空中に熱電子として放出されます。
還元反応が進行します。電池では放電時の正極、充電時の負極に相当します。
陰極という言い方は、負極と混乱するので最近は使いません。
プラス、マイナスが電圧の高い低いに注目した言い方なのに対して、カソード、アノードというのは電流や反応の進行する向きに注目した言い方です。たとえば電流を一方向にしか流さない半導体のダイオードでは、すでにアノード、カソードという言い方が一般的です。「発光ダイオードのアノードにプラスの電圧をかけると、電流が良く流れて光りますが、逆電圧をかけると流れません。」のように使います。
【関連講義】エネルギー変換化学特論,還元、カソード、化学吸着、半導体1)
【関連書籍】
電気化学2)
電極反応3)
( 1)  エネルギ > 【200 > 還元、カソード、化学吸着、半導体, 【2007年(平成19)エネ変】立花 和宏, エネルギー変換化学特論, 講義ノート, ( 2009). ( 2)  > 電気化学P. W. Atkins [著]/千原秀昭, 稲葉章訳, 物理化学要論, 東京化学同人, ( 1998). ( 3)  電気化学 > 電極反応P. W. Atkins [著]/千原秀昭, 稲葉章訳, アトキンス物理化学要論, 東京化学同人, ( 1998). |
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