ガウスの定理やアンペールの法則から導いた電磁誘導に関する方程式1)。電場と磁場がからみあって伝わる波の存在を予言しました。マクスウェル方程式に電磁場に対する物質の応答式として、誘電率、透磁率、導電率を組み合わせると電磁気的現象を統一的に計算することができます2)。微分形に表現したマクスウェル方程式の導電率を0、電流を0とおき、真空の誘電率と真空の透磁率を代入して波動方程式に変形すると、その波の伝わる速度が光速度に一致しまする。このことからが電磁波であることを示しました。マクスウェル方程式より透明な均質等方性媒質では屈折率は誘電率と透磁率から導かれることがわかります3)。
( 1)  J.C.マックスウェル(英)1831―1879, 人物仁科 辰夫, 電気化学の庵, 講義ノート, ( 2007). ( 2)  ファインマン物理学3―電磁気学(目次)ファインマン、レイトン、サンズ/宮島龍興, ファインマン物理学3―電磁気学, 岩波書店, ( 1971). ( 3)  第8講 発表の組み立て、偏光と液晶と誘電体, 2007年(平成19)エネ変立花 和宏, エネルギー変換化学特論, 講義ノート, ( 2007).
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