ESRイメージング(ESR Imaging)と呼ばれたり、ESRI、EPRIと呼ばれたりする。
電子スピン共鳴(ESR)現象を用いてフリーラジカルの分布画像を取得する方法1)。基本アルゴリズムはズーマトグラフ法を採用している。
低周波ESR法を用いることによって、生体などを生きたまま(インビボ)で測定することが可能になった。
また、生体内のフリーラジカルの分布と動態を測定するために、L-バンド電子スピン共鳴画像装置2)が開発された3)。画像装置には、シムコイルと呼ばれる勾配磁場を発生するコイルが取り付けられている4)。また、近年の研究では、反応速度定数の画像表示が可能になっている5)。
ESR画像法は、①空間情報を含んだESRスペクトルの取得6)、②得られたスペクトルから空間情報の抽出(デコンボリューション)7)、③空間情報より画像再構成8)の3つのプロセスによって実現できる。
参考:低周波ESR法、局所マイクロ波ESR法、時系列画像法、卒業研究(C1-磁気共鳴計測研究グループ-2004~2006)9)、L-バンド電子スピン共鳴画像装置マニュアル10)
( 1)  ESR画像化電子スピンサイエンス学会 監修, 電子スピンサイエンス&スピンテクノロジー入門, 日本学会事務センター, ( 2003). ( 2)  Lバンド電子スピン共鳴画像装置,  測定装置. ( 3)  Determination of Absolute Concentration of Nitoxide Radical by Radio-Frequecy EPR ImagingT. Ito, H. Yokoyama, T. Ogata, Appl. Magn. Reson., 20, 257-263 , ( 2001). ( 4)  シムコイルの設計 - Electical Curren Shims for Correctig Magnetic Field -anderson w. a., rev. sci. instrum. 32: 241-250 (1961). ( 5)  Determination of Absolute Concentration of Nitoxide Radical by Radio-Frequecy EPR ImagingT. Ito, H. Yokoyama, T. Ogata, Appl. Magn. Reson., 20, 257-263 , ( 2001). ( 6)  空間情報を包含したESRスペクトルに取得電子スピンサイエンス学会 監修, 電子スピンサイエンス&スピンテクノロジー入門, 日本学会事務センター, ( 2003). ( 7)  空間情報の抽出電子スピンサイエンス学会 監修, 電子スピンサイエンス&スピンテクノロジー入門, 日本学会事務センター, ( 2003). ( 8)  画像再構成電子スピンサイエンス学会 監修, 電子スピンサイエンス&スピンテクノロジー入門, 日本学会事務センター, ( 2003). ( 9)  卒業研究(C1-磁気共鳴計測研究グループ-2004~2006), 精密応用化学専修コース(~H15),etc, 物質化学工学科, 山形大学仁科 辰夫, シラバス, ( 2006). ( 10)  L-バンド電子スピン共鳴画像装置マニュアル, ,etc, , 仁科 辰夫, シラバス, ( 2006).
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