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説明 |
リファレンス・エレクトロード。Rと書いてある電極です。電気化学セルの電位の基準とする電極。標高がわかっている山の三角点みたいな電極です。参照極、照合電極、基準電極、比較電極ともいいます。熱力学的な平衡反応が定義されており、電極電位1)が安定しているものを使います。具体的に良く使われるものとしては、、、
水素電極2)
甘こう(カロメル)電極
銀/塩化銀電極3)
水銀/硫酸第一水銀電極(濃酸性電解液用)
水銀/酸化水銀電極(濃アルカリ性電解液用)4)
リチウム/リチウムイオン電極(有機電解液用)
(Li<->Li(+)5))
などがあります。ポテンショスタットの緑の端子につなぎます!
ふつう、この端子はボルテージフォロアを使って、入力インピーダンスを高くしてあります。
電位がふらふらして不安定だったり、ノイズが多かったりしたらまず参照電極を疑います。塩橋を使って液絡している場合はキャピラリーに気泡がはいっていないかどうか確認します。セラミックフリットやバイコールガラスを使っているときは詰まっていないかどうか確認します6)。
7)
( 1)  E,  電極電位,  electrode potential,  ボルト, ( 物理量). ( 2)   2 H+ + 2 e- =    H2, E = 0 V, ( 反応- 1). ( 3)    AgCl +  e- =    Ag +  Cl-, E = 0.2223 V, ( 反応- 14). ( 4)    HgO +  H2O + 2 e- =    Hg(l) + 2 OH-, E = 0.0977 V, ( 反応- 157). ( 5)    Li+ +  e- =    Li, E = -3.045 V, ( 反応- 183). ( 6)  電気化学セル, 測定と評価仁科 辰夫, 卒業研究(C1-電気化学, 講義ノート, ( 2007). ( 7)  電気化学セルの構成藤嶋昭, 相澤益男, 井上徹著, 電気化学測定法, 技報堂出版, ( 1984). |
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