アルミニウムなどのバルブメタルを定電流法でアノード酸化1)(化成)したときに到達する最大電圧は、ブレークダウン電圧と呼ばれています2)。
破壊電圧、火花電圧、絶縁破壊電圧とも呼ばれます3)。
ブレークダウン電圧は、導電率が小さいほど高いといわれており、
Ikonopisovらによれば、
Ebd=A-BLog(ρ):ρは比抵抗4)
であることを見出した。
彼らはこのことを電子なだれ理論を用いて説明した5)。
BMIBF4中でのアルミニウムのブレークダウン6)
アルミニウムで約800V、タンタルで約400Vくらいまでがアノード酸化可能な電圧範囲です。
【関連講義】卒業研究(C1-電気化学2004~),ブレークダウン電位7)
( 1)   3 Al + 2 H2O →    Al2O3 + 6 H+ + 6 e-, ?, ( 反応- 477). ( 2)  第16回ARS琵琶湖コンファレンス@滋賀県長浜市立花 和宏, 研究ノート, ( 1999). ( 3)  > 電解液陰極アルミニウム電解コンデンサ(目次)永田伊佐也, 電解液陰極アルミニウム電解コンデンサ, 日本蓄電器工業株式会社, ( 1997). ( 4)  比抵抗( ) [ オームメートル]. ( 5)  アルミニウム陽極酸化皮膜の絶縁破壊電圧に及ぼす化成液中のアニオンの影響加藤正義, 内田悦美 (東京理大工); 工藤忠人 (電解はく工業), 金属表面技術, 35,475( 1984). ( 6)  BMIBF4中でのアルミニウムのブレークダウン(CP),  グラフ. ( 7)  実験方法 > 測定と評 > クロノポ > ブレークダウン電位, クロノポテンショメトリー仁科 辰夫, 卒業研究(C1-電気化学, 講義ノート, ( 2006).
|