アノード酸化反応の電流密度1)は、皮膜内部の電場強度2)に対して指数関数3)的に増加することが知られており、それを高電場機構といいます。
高電場機構でバリア皮膜を生成するバルブメタルの皮膜膜厚と電圧の比です4)。水溶液中でアルミニウムをアノード酸化した場合は約1.4nm/Vです5)。有機電解液中では1.75程度になります6)。厳密には温度と電流密度に依存します。電解コンデンサの耐電圧7)と静電容量と密接な関係があります。
( 1)  j,  電流密度,  current density,  アンペア毎平方メートル, ( 物理量). ( 2)  E,  電場,  electric field,  ボルト毎メートル, ( 物理量). ( 3)  指数関数,  図形. ( 4)  アノダイジングレシオ、絶縁性、耐電圧、漏れ電流, バルブメタルのアノード酸化仁科 辰夫, 固体電解コンデンサ, 講義ノート, ( 2006). ( 5)  4.4.1タンタルの陽極馬場宣良, 電解法による酸化皮膜, 槇書店, ( 1996). ( 6)  リチウム電池駆動用電解液中におけるアルミニウムの不働態化立花和宏、佐藤幸裕、仁科辰夫、遠藤孝志、松木健三、小野幸子, Electrochemistry, Vol. 69, No.9, pp.670-680, ( 2001). ( 7)  Vb,  耐電圧,  withstand voltage,  ボルト, ( 物理量).
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