卒業研究(C7)卒業研究(C7)1)
液晶場をプローブとした固体材料の表面電子移動機構の解明と有機半導体開発への応用(仮)
液晶材料は電場による配向制御が容易な誘電体として、フラットパネルディスプレイに広く使われている。
しかしわずかな不純物によって配向が乱れ、電圧保持率低下による色むらなどの品質低下が起きることが問題であった(1章、2章実験方法)。
そこで、配向の乱れがどのような化学種によって起こるのかを系統的に調査することで電圧保持率低下の原因となるリーク電流のキャリアががイオン性の不純物ではなく、有機化合物による本来絶縁体である液晶材料へのキャリア注入によるものであることを見出した(3章)。
このような絶縁破壊現象は固体電解コンデンサにおけるバルブメタル酸化皮膜と導電性高分子の耐電圧向上にも密接な関係があり、ブレークダウン現象として知られている。その結果、キャリア注入がモルフォロジーによる局所的な電場集中が関係していることがわかった(4章)。
そこで、有機化合物中におけるバルブメタル酸化皮膜のブレークダウン現象について検討した。
その上で、金属酸化物ばかりでなく、炭素材料、樹脂材料、有機半導体材料について液晶場をプローブとして評価する方法について検討中である(5章)。
(6章結言)
有機半導体と液晶材料と酸化物の関係(仮)
Ikue K…らは、2010年にEvaluation of Surface Function Group of Carbon Conductor for Lithium Ion Battery in Liquid Crystal Fieldについて報告し、…と述べているEvaluation of Surface Function Group of Carbon Conductor for Lithium Ion Battery in Liquid Crystal Field2)。
金子郁枝、柳…らは、2010年にアルミニウムの表面酸化皮膜が有機電解液中でのアノード酸化に及ぼす効果について報告し、アルミニウムの表面酸化皮膜が有機電解液中でのアノード酸化に及ぼす効果 …と述べているアルミニウムの表面酸化皮膜が有機電解液中でのアノード酸化に及ぼす効果3)。
【関連講義】卒業研究(C1-電気化学2004~),博士論文C14)
( 1) 卒業研究(C7), 精密応用化学専修コース(~H15),etc, 物質化学工学科, 山形大学大場 好弘, シラバス-山形大学, ( 2007). ( 2) Evaluation of Surface Function Group of Carbon Conductor for Lithium Ion Battery in Liquid Crystal FieldIkue Kaneko, Maki Morita, Tomoyuki Takatsuka, Kazuhiro Tachibana, Tatsuo Nishina, and Yoshihiro Ohba, ITE Leters on Batteries, New Technologies & Medicne Vol.3, No.3, pp.36-37(2010), ( 2010). ( 3) アルミニウムの表面酸化皮膜が有機電解液中でのアノード酸化に及ぼす効果金子郁枝、柳沼雅章、遠藤淳一、立花和宏、遠藤孝志、仁科辰夫、村山勉, 表面技術 Vol.61, No.4, 2010: pp.330-333, ( 2010). ( 4) 結果と考 > 卒業論文 > 博士論文C1, 卒業論文、修士論文、博士論文仁科 辰夫, 卒業研究(C1-電気化学, 講義ノート, ( 2010). |